こんにちは。エマです。
この記事では、
子供がマダ二に刺された時のこと
について紹介しています。
はじめに
約2年前、娘が3歳のときにマダニに刺されました。
結果的には、何の感染症にもならずに済みました。
その当時は、焦ってネットを探し回りましたが、マダニに関する具体的な対処法などの情報が少ないと感じたので、お子さんをもつ親御さんの参考になればと思い記事を書きました。
この記事を書くに当たり信頼できる公的機関等のホームページを参考にしましたが、私は医師でも専門家でもありませんので、あくまでも参考にして頂き、マダニに刺されたら必ず大きい病院を受診した方が賢明だと思います。
参考にしたホームページは最後にまとめて載せます。
マダニに刺された!気付かない!?
マダニは、動物を刺すときに麻酔物質を出します。
なので、刺された痛みはないそうです。娘も全く痛がっていませんでした。
どうやってマダニに気が付いたか
娘をお風呂に入れて体を洗っている時、ヘソの右下辺りに黒いものが見えました。
何だろうと思って引っ張ったりカリカリしてみましたが取れなかったので、ホクロかカサブタなのかなぁとか呑気に考えていました。
次の日、明るいところで見ると…
足が見えたのです!!!
うわ!ダ二だ!!
昔テレビで見たバラエティ番組でタレントが海外でダニに刺されてシーンを覚えていたので、ダニと分かりました。
それから、大慌てでネットを探し回ると、マダニだと分かったのです。
どこで刺されたのか
自宅の近くの一般的な公園です。
決して山奥とかではありません。
夏の暑い時期だったので、娘は半袖ハーフパンツを履いていていました。
草も生えているところでうつ伏せに寝転がって砂遊びをしていたので、たぶんこの時に刺されたのかなと思います。
マダニの何が怖いのか
全てのマダニが持っているわけではないようですが、
主に下記3つの感染症を引き起こす病原体を持っている場合があります。
また、治療薬がない感染症もあります
日本紅斑熱
潜伏期:2〜8日
症状:発熱、皮疹、倦怠感、頭痛、全身痛などの非特異的な症状で発症する。
治療法:ワクチンなし。テトラサイクリン系の抗菌薬が有効
ライム病
潜伏期:数日~数週間
症状:感染初期(stageI)には、マダニ刺咬部を中心として限局性に特徴的な遊走性紅斑を呈することが多い。随伴症状として、筋肉痛、関節痛、頭痛、発熱、悪寒、全身倦怠感などのインフルエンザ様症状を伴うこともある。紅斑の出現期間は数日から数週間といわれ、形状は環状紅斑又は均一性紅斑がほとんどである。
播種期(stageII)には、体内循環を介して病原体が全身性に拡散する。これに伴い、皮膚症状、神経症状、心疾患、眼症状、関節炎、筋肉炎など多彩な症状が見られる。
感染から数か月ないし数年を経て、慢性期(stageIII)に移行する。患者は播種期の症状に加えて、重度の皮膚症状、関節炎などを示すといわれる。本邦では、慢性期に移行したとみられる症例は現在のところ報告されていない。症状としては、慢性萎縮性肢端皮膚炎、慢性関節炎、慢性脳脊髄炎などがあげられる。
治療法:抗菌薬による治療が有効
SFTS(重症熱性血小板減少症候群)
潜伏期間:6〜14日
症状:発熱、消化器症状(嘔気、嘔吐、腹痛、下痢、下血)を主張とし、ときに、腹痛、筋肉痛、神経症状、リンパ節腫脹、出血症状などを伴う。
血液所見では、血小板減少(10万/㎣未満)、白血球減少(4000/㎣未満)、血清酵素(AST、ALT、LDH)の上昇が認められる。致死率は10~30%程度である。
治療法:有効な抗ウイルス薬等による特異的な治療法はありません。
ダニ媒介性脳炎
潜伏期:2日〜28日
症状:発熱、頭痛、眼窩痛、全身の関節痛や筋肉痛などを呈し、髄膜脳炎を生じた場合、痙攣、眩暈、知覚異常などが出現する。発熱はときに二峰性を示す。
第一期は、インフルエンザ様の発熱・頭痛・筋肉痛が1 週間程度(短い場合もある)続く。この第一期は約半数で認められない場合もある。解熱後2 〜3 日間は症状が消え、その後第二期には、痙攣・眩暈・知覚異常などの中枢神経系症状を呈する。
致死率は1~2%であり、回復しても神経学的後遺症が10~20%にみられる。シベリア亜型に感染した場合、その致死率は6~8%であ
る。極東亜型のウイルスに感染した場合、潜伏期間は7〜14 日であるが、ヨーロッパ亜型のような二相性の病状は呈さない。潜伏期の後に頭痛・発熱・悪心・嘔吐が見られ、極期には精神錯乱・昏睡・痙攣および麻痺などの脳炎症状が出現することもある。
致死率は20%以上に上り、生残者の30~40%に神経学的後遺症がみられる。
治療法:不活化ワクチンあり。対症療法のみ。
48時間のタイムリミット
マダニが病原菌を媒介し始めるのは、血を吸い始めてから48時間以降と言われています。
噛まれてから時間が経つと、マダニはセメント様物質を出して皮膚に強固に固着して除去が困難になります。
そうなると病院で除去してもらうしか方法はありません。
サイトによっては自分で除去してもよいと記載されているものもありますが、私は怖くて出来ませんでした。
除去に失敗するとマダニの口が千切れて皮膚内に残ったり、除去の際にマダニの体を押してしまうと、病原菌をスポイトのように、体内に入れてしまう可能性があります。
病院はどこがいいのか
地域にもよるかもしれませんが、診てくれる病院を探すのはとても大変でした。
小児科に電話するとそれなら皮膚科に。と言われ、皮膚科を掲げている病院に電話してもマダニは専門外ですとか、そもそもマダニを知らない(おそらく事務の方と思いますが)方もいました。
そして中には半笑いで、自分で取ればいいんじゃないですか等と言う方もいました。
結局15カ所くらい電話をして、やっと今すぐおいでと言ってくれた病院は隣の隣の市でした。
しかもその病院は小児科はないのですが早いほうがいいからと診てくださいました。
いまだに感謝の気持ちでいっぱいです。
それから
無事にマダニをとってもらいましたが、感染症の恐れはあったので潜伏期間の1か月ほどはちょっとの変化も見逃さないよう過ごしました。
マダニには市販の虫よけ剤に入っているディートという成分が有効のようです。
中には生後6か月から使えるものもあるようなので成分をよく見て購入したいですね。
外で遊んだ後はお風呂でしっかりと汚れを落として確認するようにしています。
参考にしたホームページ
一般社団法人日本感染症学会
厚生労働省
NIID国立感染症研究所
鵬図商事株式会社(ほうとしょうじ)
アース製薬株式会社
追記6/6
マダニに関する話題を聞くようになりましたね。
公園で遊ぶときやキャンプなど気を付けなければいけませんね。
全国で死亡相次ぐ「マダニ感染症」
https://web.archive.org/web/20220605155046/https://news.yahoo.co.jp/articles/63659a8a75bb0a2e026762fd30fff43c7c04afe1
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